『make it more simple!』
これは私が勝手に創った英文で『もっと簡単に、シンプルに』という意味です。
( 外国人に通じるか不明ですが…)
何をシンプルにするかというと商談時の話し方です。
話すのが得意な先輩営業マンと同行したことがあるのですがこんな会話を以前していた事を思い出しました。
弊社は建設機会関連の資格の取れる教習所を持っているのですが以下の会話はお客様に教習所にて講習を受けてもらうための営業の話です。
営業マン(営 )
御社は30名ほど現場作業員が在籍しているとお聞きしましたがAという資格は何名ぐらい保有されてますか?
お客様(客 ) うーん、15人くらいかな。
(営)
最近、企業にもコンプライアンス遵守が求められてきてますよね。
万が一、Aの資格を持ってない状況で作業をこのまま続けていると労災発生のリスクが高まって事故になった場合即、労働基準局の査察がが入って大変な目にあいますよ。
当社の講習をぜひ受けてみてください。(客)
うん、そうだね、じゃあ検討しておくよ。
(営)
(俺の営業トーク今日も決まったぜ! キリッ )心の中で…
この営業マンの顔はドヤ顔だった事は言うまでもありません。話の内容はまっとうで一見よくありがちな説明ですね。
では何がいけなかったのか分かりますか?
間違いではないのですが言い回しがくどく、横文字を使ってしまって自己満足しているところです。
もし私ならこう話します。
営業マン(営 )
御社は30名ほど現場作業員が在籍されているとお聞きしましたがAという資格は何名ぐらい保有されてますか?
お客様(客 )
うーん、15人くらいかな。
(営)
そうですか。過去にAの資格が必要な作業の時にヒヤリ、ハットした経験のある作業員さんいるんじゃないですか?
(客)
確かにこの前、横浜の現場の時に資格を持ってない奴が機械を操作して事故を起こしかけたことがあったよ。あの時はちょっとやばかったな。
(営)
そうなんですか?
じゃあもし、あの時に本当に事故になってたら元請さんにかなり迷惑がかかってしまって、今頃出入り禁止になってるところでしたね。じゃあ、次にまた同じ事をやったらヤバイですよね?
労基署にも労災がバレたら一発でアウトですよね?じゃあこの際資格を取りましょうよ!
(客)
そうだね。検討してみるよ。
こちらもお客様が検討するという内容で終わっていますが同じ検討という言葉でもなぜ資格を取らないといけないのかその重要性がよく伝わっているはずです。
この会話でのポイント
・難しい言葉を一切使っていないところ
・一方的にしゃべらずにお客様に質問を投かけているところ
・それによりなぜ資格が必要なのかお客様に考えさせているところ
・お客様が使った言葉を自分も真似して使って話す。
今回はヤバイという言葉を繰り返してみました。
( 親近感の法則)
今回の話のパターンはあくまでも例です。
お客様の役職が何なのか、どれくらい親密なのかによって使い分けて下さい。
また、ぜひ一度自分がどんな話し方をしているか振り返ってみてください。
ちなみにお気付きかもしれませんが今回、先輩営業マンの話が出てきましたが何を隠そう、それは過去の私です。
そいいえば以前こんな求人広告がありました。
『カナダのkoboチームと時折コミュニケーションを行い、グローバルなベストプラクティスを実践して
いただくオポチュニティです。』
もうこれは日本語どころか何を伝えたいのかさっぱり分かりませんよね。
Koboというキーワードでお分かりかもしれませんが、これは楽天の求人広告だったそうです。